ハーレーダビッドソンとアルファロメオ。

アメリカ製のオートバイとイタリア製の車。

一見何の共通項もない。だが、ともにそれぞれのオートバイや車が世に誕生した創世記からメーカーが誕生し、激動の20世紀を生き抜いて今日に至る内燃機械のブランドである。
 ハーレーは今年2003年に生誕100周年を迎え、アルファロメオもあと数年に100周年を迎える。アメリカの象徴のような存在のハーレーと、遠く十字軍にまで遡るミラノの紋章をエンブレムとするアルファロメオ。ともにその響きを聞くだけで、遠く自動車レースの歴史から今日に至るロマンを感じる。ハーレーはバー&シールド(盾と矛)そしてアルファロメオは盾のカタチをフロントグリルの象徴としてきた。アメリカとイタリア。一見相反するような雰囲気と文化だが、どこかその根底となるなにかが共通しているのかもしれない。

 不景気でモノが売れない。と言われる昨今だが、はたして本当だろうか。不景気という言葉ですべてを誤魔化していないだろうか?。適当なモノでも売れたバブル期になにかを見失っていないのか?そして売れないものを作ってきたメーカーはもちろん、そんなどうでもいい製品を安易に安くて壊れないからという理由だけで買ってきたユーザーの側の責任はないのだろうか・・・。

 日本は欧米の製品に追いつくために猿まねと評されながらもやがて世界一の生産量を誇るオートバイ・そしてクルマのメーカーとなった。壊れない製品づくりのための生産技術、スピードや馬力といった数値やスペック。商品の価格・コスト力。そして売り続けるためのモデルチェンジのサイクル。もろんそれらは重要だろう。これらで努力してやってきた結果が戦後の驚異的復興と経済大国日本を支えた。だが21世紀に突入していよいよその方法では、通用しなくなってきている。やがてアジア諸国がこの日本の歴史をトレースして日本を追い越そうとする日が近づいてきている。理由は簡単だ。人格や性格、歴史や夢を真似るのは難しいが、数値的な目標や金銭的な規模を追いかけるのはたやすいからだ。

 今後も資源のない日本で日本独自のメーカーを存続するためには、必要なのはコストや技術だけではなく、そこで働く人々の哲学・作法・流儀・文化などだと思う。

 文化や哲学といえば、バブル期に一時的に流行したような薄ぺらの企業メセナや、エセ芸術活動を連想してしまうが、そんな表面的な事ではなく従業員や企業トップが考える一人一人の個々の人生や楽しみだ。

 死ぬ気でがんばれとか、人間らしい生活をしていては売り上げは伸びない!などといった事を平気で言ってしまうような時代遅れの指揮官の軍隊形式の方法で生産されたものでは、買う方だって楽しくない。

 人生の最終目標が貯金や企業の収益の数値ばかりを考えるような人がつくるクルマやオートバイには、貯金箱程度の表面的なモノしか作れない。それでもバブル期であればモノの価値や本質が見抜けないユーザーに支えられて(笑)なんとかやってこれたのだが、いよいよ不景気になるとそんなモノはまず相手にされなくなるのである。

 ハーレーにいたっては人間一人を動かすのにはあまりに無駄な排気量(軽自動車の倍である)を持ち、アルファロメオにおいても、同じ排気量の同程度の国産メーカーのクルマであれば約半額で買えるというのにこの不景気でも売り上げを伸ばしている。

 この売れている理由を、数字や広告代理店が作成した、市場調査レポートをあてにするような開発メーカーではもう到底太刀打ちできないのである。

 たとえば同じワインを、紙コップで飲むのとクリスタルのワイングラスで飲むとは違う。また同じ炊きたてのご飯であってもお気に入りの陶器の茶碗で食べるのと、メラミン樹脂の容器で食べるとは違う。

 「いや違わない。それは気分の問題だ!」という輩には、やはり従来の日本の製品しか作れないという事だ。紙コップとクリスタルのワイングラスで飲む事の同じようでいて大きく違うと言うことが到底理解できない人には、いくら説明しても無駄である。

 似て非なるという言葉があるが、ニセモノはどこまで行ってもホンモノにはなれない。似て非なる人生とは似て非なる日々そして時間の集大成である。

・・・・とまあ書き始めるとどうでもいいことをくどくど書いてしまたっが、(笑)まあハーレーからもアルファからも一銭も広告料をもらっているわけではないので(笑)売れなくても良さがわからなくても多いに結構!(笑)

わたしにはどうでもいいことです。

他人が紙コップで、ワインを飲もうが、家電製品やパソコンのようなクルマで、街を走ろうがいっこうに構いません。

でも・・・話がわかりそうな人には、・・・ついつい・・・お節介とは思いながらも勧誘したりしたところ(笑)あっという間に・・・

やはりわかる人にはわかるんですな・・

いやあハーレーダビッドソンとアルファロメオ。

どちらも楽しいです。

すごく・・・楽しい。

2003年4月16日

2004年4月16日加筆修正


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