箱根ターンパイクという言葉の響きには何か惹かれるものがある。恐らく高校生の頃にバイクに憧れてひたすら片岡義男ワールドにはまっていた頃に深く印象があったに違いない。エッセイや文中に時々ターンパイクという言葉があったからだ。
アルファ147を試乗したお店で、これで箱根ターンパイクあたりを走ると気持ちいいですよ!!と実感のこもったいい方でセールストークを聞いた時、すでに数ヶ月後のこの日の自分をイメージしていたのかもしれないなと思いつつ、家族を乗せて西湘バイパスから急遽箱根ターンパイクを走ることにした。
本来ならば納車後すぐにでも箱根ターンパイクには走ってゆきたい心境ではあったが、出産やらその他モロモロでそれどころではないだろう的空気を感じていたので少し落ち着いて天気のいい日に行くことに決めていた。今日は家でのんびりしているのにも少し飽きがきたころなのでドライブがてら小田原のショッピングモールに行く予定だったが先に箱根ターンパイクに寄り道して行くことにしたのだ。
ところでなにが嫌いって渋滞ほどきらいなものはない。(好きな人もいないとは思うが)箱根ターンパイクは正月であろうが、夏休みであろうがゴールデンウィークであろうがさほど渋滞しないところが好きだ。片道700円往復1400円という通行料金のおかげかもしれないがこの日も正月4日だというのに通常の日曜日程度のこみ具合であった。
軽快にエンジンが回り、アルファサウンドを演奏しながら気が付くとまるでバイクに乗っている感覚に似ている面もあるななどと感じながら駆け上がる。強烈なパワーでぐいぐいと上るようなリッターバイクのような感覚ではなくどちらかといえば非常にバランスのとれた400CCから600CC前後の4気筒マルチエンジンのオートバイの感覚に似ているかもしれない。
途中橋を渡って、以前はここにトイレがあったので通称便所コーナーと雑誌関係のフォトグラファーの友人が呼んでいたパーキングエリアで写真を撮影した。ステアリングを少し切って躍動感とワイド感を強調した。なんちゃって・・だいたいせっかく人がいないからそこに停まっていると必ずすぐ車が何台も停まってしまう。他人にながされやすいのかだまされやすいのか(笑)入ってきてとりたたててなんの変哲もない場所なのですぐ走り去る人が多い。まあいいんだけどね。それはともかく、やっぱり一眼レフタイプのデジカメが欲しいなあなどと少しブツヨクマの顔が見えたところでその場を走り去った。
頂上である大観山に到着すると富士山がはっきりと見えていた。実にお正月らしい絵である。風は強く空気は冷たかったが清々しい新年のドライブであった。
買うまでは散々悩んだ有不和路迷男であったが、もう迷いはない。いまから思えばもっと早くアルファにしておけばよかったとさえ思う。今の時点で現実的に再び同じ状況になればやはり、アルファにしていたと思う。私はバイクにせよカメラにせよ何かが違うと思えば飽きがきて買い換える方であったが、バイクはハーレーのロードキング。カメラはライカのM6で落ち着きを得た。この心境は車でいえばやっとアルファで同種の落ち着きを感じている。もちろんハーレーも違うタイプやビンテージあるいはライカもバルナックライカやM3にも興味があるが実用度と価格、実際の使用環境を考えるといまのでちょうどよい。アルファも1300ジュニアなんぞ非常に興味はあるが、いまの状況では147が生活の足としてもちょうどよいと感じている。
ハーレーやライカがいずれもデザイン、特にスタイリングの点において過去をうまく伝承しているが、よくも悪くもヘリテイジな記号性を持っているのに対して、アルファロメオは、その伝統的な紋章と盾グリルの記号だけで造形的には全く新しい未来の造形を常にいつの時代もチャレンジしているところが、ハーレーやライカにはない魅力や面白さとして強く感じている。いやはや、とにかく楽しいです。アルファロメオ!