第6話

官能の夜

「官能の夜」とか書くといよいよアヤシイ感じただよってきます。
だいたい官能の朝。なんて表現は似合わないわけで、官能は夜に限ります。



ふと駐車場に止めたボンネット。すっかり夕方の光。
秋の光は澄んでいる。
おもいがけずボンネット上に感じたふくらみ。
官能の造形か?
エンブレムの上側にもわずかなしかし美しい面構成でシンプルに力強く張りのあるボンネット。やはりいくら逆立ちしてもとってもかなわないというオーラをイタリアンデザインに感じつつアルファに乗り込む。
近所に買い物。
そうだ納豆を買いに行こう。
パルメジヤーノレジァーノもついでに。
発酵系が好きだ。
ワインも必要か。
ごく日常的な夕方。
今日は快晴。夕焼けがきれいだった。
せっかくだからと少しだけ海岸線を走る。
西に向かう。
すっかり日没したと思っていたら遠くに富士山のシルエット。
もう終わったと思っていた夕焼けをまたもう一度観ることができた。
うれしい。
まるでコンサートのアンコール演奏。
素晴らしい。
富士山と日常の時間を少しだけ非日常なものにしてくれるアルファに乾杯。

人生の容器

官能の香り。そして官能のサウンド。
そして夕方から夜間にかわりゆく時間。これはもう下手な2流映画を観ているよりもよりリアルで贅沢な感動を覚えるわけです。これはどんなクルマでも同じじゃないの?と言われれば確かにそうかもしれません。が、しかし違うのです。
 たとえていうなら同じ料理を食べても美しい皿やきれいな盛りつけのフランス料理や会席料理。同じ料理の中身をメラミン樹脂やアルミのボールに移し替えて食べても料理の味は同じかもしれませんが、格段に違うのです。
 アルファロメオの醸し出す空間は、その香りと音楽、そして目の前に広がる風景。さらに視界に入る官能的な赤い照明と妖しく反射するエンブレム。すべてがその場を盛り上げてくれます。
 皿やコップ。それそのものは目的ではないけども、似て非なる世界を味わうことができるステキな演出。同じ料理を何倍も楽しむことができます。そうアルファロメオは人生の時間におけるステキな容器なのです。あなたも少しだけステキな容器を手に入れませんか?イタリアミラノ製の人生における食器です。

2002年10月28日