寒くて楽しいみちのくの旅(帰路編)

 次の日も朝5時頃目が覚めた。よく眠った。近くで前田氏が今日は一番に起きてYOUのテントを起こしている。その声を聞いてテントから顔を出し、挨拶を交わす。

 外に出ると昨夜そのままだった私のコッヘルやシェラカップが洗っておいてあった。ありがたい。前田氏に礼をのべて撤収作業に入る。みな愛用のテントとつきあいが長いのか撤去もはやい。あっと言う間にハーレーに荷物をパッキングしてキャンプ場の出口までおしていく。

 クルマできていた方に話しかけられてしばし話しをする。いれたてのコーヒーをごちそうになる。山の冷気と暖かいコーヒーが眠っていた脳を覚ましてくれる。

 せっかくだから八幡平をぐるっとまわって帰ろうということになってきれいで走りやすい朝のワインディングロードをかけのぼる。八幡平は7年ぶりぐらいだろうか。すでに紅葉がはじまっている場所もあって秋の八幡平も雄大だ。山頂付近の駐車場で休憩してはじめて記念撮影をする。相変わらず寒い。

 山道を下ってそのまま東北道に乗る。乗ってすぐのS.Aで休憩。多くのハーレー乗りたちがすでに休憩している。コーヒーを飲んでいちおうここから各自のペースで走ろうということになった。走り出してすぐYOUの姿がバックミラーに写らなくなった。帰ったあとに聞いた話では着ていたジャケットのジッパーが開いてしまい、それを何度も閉じながら帰ったそうだ。

 私と前田は抜きつぬかれつしながら走り、長者原S.Aでとりあえず牛タン丼を食ってみた。はらも減っていたのでうまい。お腹の調子が悪いのにこんなもの食っていいものかと思いつつも食べ終えていた。そのあとは快走してと書きたいところだが、食事を食べたせいなのか、南下すればするほど気温もぐんぐんあがり眠い。とにかく眠い。前田も眠いようで休憩の回数も増えてきた。なんとか睡魔と戦いながら蓮田S.Aで休憩。

 ここでバイブス帰りの人と話しをした。彼は何と昨夜から走っていたそうだ。どうりで行きに比べて帰りはハーレーを見ないはずだ。

 外環のジャンクションで前田と別れて東名に乗る。まだ渋滞はどこもはじまっていなくて順調に東名高速を走る。西日ががらがらの3車線をドラマチックに照らし出してどこかしらアメリカのフリーウェイを走っているようだ。エンジンも快調。ノートラブルで今回も楽しいツーリングが間もなく終わる。ゴールが近づくにつれてもう少しだけ乗っていたいような気分におちいる。  

 日がくれない間にガレージに到着。ウインドシールドやライトにびっしりついた虫の死骸や埃が1700kmのツーリングの勲章だ。旅するオートバイロードキングにとっては今回のような3日間はまさに最適の相棒だった。マックの電源をいれてネットの各BBSに無事帰還したことを書き込みして寒くて遠くて楽しい3日間は終わった。

 行きの湘南チャプターの友、現地でのみんな、バイブスのスタッフや木造町のみなさん。途中で出会った人々。そしてインターネットの友人たちすべてに感謝!。いい旅でした。またどこかで会いましょう。


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