6th VIBES MEETING /1(深夜)


10月9日出発

10月9日いよいよ待ちに待ったバイブスミーティングがやってきた。朝から今日も快晴だ。夜も晴れるだろうと期待を持って仕事に励む。が、今日に限ってむちゃくちゃ忙しく、よりにもよってハイラックスサーフをアップオフロード状態だったものを来週の撮影用にローダウンしなければいけない。頼りになるメカニックたちはパリダカマシンの製作が大詰めに入ったので自分たちで不慣れな脚回り作業を行った。バブリーな体型と汗かき体質が災いしかなりの重労働?を行った。やっと夕方完成し、一息ついたのもつかの間、今度はマウスに持ち替えてホームページの更新(もちろん仕事の方ね)と定休日の看板作りも命ぜられ、ああ!本当に今晩出発できるの?と不安が襲う。

 でもまあ楽しみがある時の仕事のスピードたるや自分でも感心するほどのスピードで数々をこなして無事7時30頃出発のめどがたった。その頃携帯電話に連絡が入った。先行している予定だった大木ダイナからで、今電装系のトラブルがあったので出遅れました。一緒に出ましょうということになり二人でスタート。彼とは今年に入って3回も西方面のツーリングに行っているので走りやすい。まず飯でしょうということで、中井P.Aで高速道路のきつねそばを食べる。うまい。あまり食べると徹夜走行が眠くなるので、ほどほどにしておく。

 先行隊と携帯電話で連絡をとりながら走る。人数が多くなればなるほどS.Aでの滞在時間が長くなるので次に立ち寄った牧ノ原S.Aにてあっさり合流できてしまった。そこから再び走り出す。次の休憩は検札所をすぎて上郷S.Aだ。それにしても東名集中工事の為至るところで道が一車線になる。走りだしてしばらくまだ新車の香りがする吉原ロードキングと併走する。なかなかまだまだロードキングはマイナーな車種なので併走して走るチャンスがなかったが今回、渋滞時の暇つぶしになった。驚きなのはあの補助灯の明るさだ。湯郷に行った時も、あのランプをつけて迫られると迫力があるよー!と誰かが言っていたがなるほどこんなに明るかったのかと再認識。

 ごく普通のペースでどんどん走る。適度な速度で、適度な間隔で休憩をとりながら走るのが結局長距離を走る際のポイントだと感じていたので、あまり速度は昔より出さなくなってきた。というよりそれがハーレーのVツインが持つ魔法の魅力なのかもしれない。

 上郷S.Aに到着すると、かなりとばしていたスポーツスターに乗る宮田氏が到着していない。聞くと村山氏が途中で停まっていたのを見たという事だ。恐らくガス欠だろう。いくらビッグタンクに付け替えてあるとはいえ、計算するともたない距離を走っていたのだ。しばらく上郷で待つ。空腹を保つとかいいながらついホットドッグを買ってしまった。うまい。

 宮田氏のPHSから連絡があり、ガス欠でとまった。先に行っておいてくれとの事だった。その間に仕事で出発が遅くなった山口氏も到着。ここで全員いてもなにもできないので、とりあえず先に進む事になる。朝4時少し前に次の多賀S.Aに到着。深夜走り続けてさすがに小腹も(大腹だが)すいてきたので何か食べようとレストランに入った。カツカレーを食べる。うまい。(基本的に何を食ってもうまいと思うのだ。)食べ終えた頃に宮田氏も到着した。聞けば押して料金所にたどりついてそこから歩いてガススタンドに行き、ポリタンクで給油してから来たそうだ.。

 ガスを給油してさあ出発しようとしたところ今度は新車の吉原ロードキングからはげしい異音が。みんな聞いた覚えのない音だ。恐らくプライマリーチェーンあたりから聞こえるような気がするので、ロードキングを水平にして、オイルを漏れないようにしつつプライマリーカバーをメカニック村山氏が外す。彼、村山さんは4輪のレーシングメカニックで今年のルマンにもNISSANのピットにいた。テレビにも映ったらしい。今回彼のバッドボーイに積まれていた工具箱をみてびっくり。工具を見ると一緒にいつもいたくなる工具類だった。聞けばいつも長距離の時は積むようにしているらしい。プライマリーカバーを外しても特に異常はなくそのままカバーを戻す。再びその音を聞こうとエンジンをかけるとさっきの異音は消えていた。??となりつつも原因はよくわからない。メカニック村山の話だと、セルのスターターのかみ合いの関係であんな音が出る可能性もあるという事だ。とにかくしばらく走って様子をみようという事になった。

 もうあたりはかなり明るくなってきた。次の西宮名塩S.A目指して出発。早朝の京都、大阪を抜けて中国道に入る。眠い。途中眠くなる時間がいくつかあったがかなり眠い。走行しながらフロントシールドにつけたバッグの中から眠気ざましのビレットを口に入れる。その時は目がさめるのだがまた、眠くなる。やっとのおもいで西宮名塩S.Aに着。みんな口々に眠い眠いを連発していた。

 さすがにここまで来ると周りはハーレーだらけで気分は盛り上がって来る。今回は高速道路を降りてからも距離があるので先を急ぐ事にする。次は舞鶴自動車道に乗って北上。この舞鶴自動車道に分岐したあたりで異臭がしてきた。ゴムの焦げるようないやなにおいだ。自分のバイクだろうか、前を走るメカニック村山だろうか?しばらく走ると前を走っているBMWの右後ろ後輪がバーストしている。これだにおいの原因は。2車線路の左側を何事もないように走行している。かなり白い煙を出しながら走っているのにこの人は後ろを全く見ない人なのだろうか?追い抜き時に手で後輪を指し教えてあげた。がまさにその瞬間後輪が外れてタイアのみがそのままの速度で車線変更をはじめた。バッグミラーでその様子をみていたが幸い大事故にはならずその車も路肩に寄って停まった。タイミングが悪ければかなりの大事故につながったであろう。整備の重要性を感じた。あとS.Aまでわずかというところで先行していたメカニック村山のバッドボーイの排気音が変になった。一気筒がかぶってしまい爆発していない。しばらく様子をみていたがこれも原因が不明のままプラグ交換をして走り出す。福地山で降りる。高速料金は約1万円。ハイカで支払う。最近このハイカのお世話によくなっている。5万円のハイカで8000円もついてくるのでかなり得だ。ただ、5万の出費はでかいのであまり高速を使わない人はもったいないかもしれない。インターネットでみた誰かがバイブス編集部に電話して聞いたというご推奨ルートで現地を目指す。まずはの国道9号線から国道175号線に入る。曲がり角にバイブスの看板がある。不安な道角での案内看板は心強いものだ。ハーレーが何台かそのまま9号線を走って行った。あのまま交通量の多い9号線を走るのとがらがらの空いた国道を走るのとでは違いは大きい。175号線を走った後176号線に入る。しばらく走った後312号線へ。ここに入った時はうれしさでいっぱいだった。なだらかなカーブそして直線路。前に車は全く1台もいなくて道も広い。天気も青空が広がりああ来てよかったと思う。制限速度プラス10kmでゆっくりゆっくりハーレーサウンドが山にこだまする。会場の目的地は一つの目的ではあるがそれがすべてではない。このまさにこの瞬間こそがハーレーに乗っている目的なんだと実感しつつ山や空気や光が自分の中に入ってくる。うまく言い表せないが、恐らくこの先どんなにカメラやビデオや3Dが発達してもこの瞬間を再現することは絶対無理なのだ。リーンするハーレーの量感や自分の体。その間も聞こえてくるVツインサウンド、それにオーバーラップするその場の空気感や風、かすかな山の香り、山の影に入った時の少し低い温度。そして太陽の光。対向でやってきたハーレーのクローム部分に太陽が反射する。深い緑を背景に光る角度をきらきらとかえながら近づいて来る。どちらともなく手をあげて一瞬の挨拶。次に聞こえるひたすら低いハーレーのVツインサウンド。そんな光景を何度か体験しつつ久美浜町に入った。目指すバイブス会場はあとわずかだ。なるべく町では排気音をしぼりつつ、閑静な歴史ある町中を通過。どうして初めての町は気分が高まるのだろう。初めてなのになぜか懐かしい気がする。町中を低速で走るのにも安定感あるハーレーはよく似合うと思う。

 最後の山を超えて気比の浜へ。会場近くからスタッフの人が道を誘導してくれる。朝の11時30分に受付場所へ到着。その先はもうすでに大量のハーレーが到着している。高揚する気分を抑えつつ誘導された場所にハーレーをとめる。その先は日本海だ。一睡もしていないのに不思議と眠さはなくなった。天気もよく風もここちいい。さて今日一日をどうやってすごそうか。ここからまた長い一日が始まる。

バイブス10月10日午後の部へつづく。


I SHONAN CH. I