第6回湯郷ハーレーフェスティバル参加記録 No.2


到着

 厚木I.Cから約600Km。徹夜なのでさすがに疲れた。ここ美作のI,Cで偶然にも、いつもよく走っている同じ湘南チャプターのFLHTと合流できた。

今回のメンバーでFL系はFLHRが私のをいれて2台。FLHTが2台。FLHTは一般の老若男女にもっとも分かり易いハーレーの形をしている。この2台のFLHTの後ろ姿を見ながら走るとなかなかかっこいい。

2台とも若い?バイカーなのでいわゆるパレード系?とは違って独特のかっこよさがある。特に今回のようにキャンプイベントだと荷物を満載して走る姿に美学があると思う。

 しばらく走るとついに湯郷のイベント会場へ、かなり大がかりだ。あー着いた、着いたと、専用の駐車場に到着しエントリーをすませる。Tシャツやワッペンをもらって、良く冷えたお茶とおしぼりのサービスを受ける。おしぼりサービスというのはこういう時にはうれしい。全員でバイクごとキャンプ場の方へ移動した。まだ午前中なのでバイクを並べてテントを立てる。テントのとなりにバイクがあるのは、やはりうれしい。設営や撤去が楽というのもあるが、夜のキャンプシーンがまず絵になる。ほんとうは焚き火ができるとさらにいいのだが。

 その後近くの店で昼食を食べる。その食堂に入ったときに偶然みんなと合流予定だった谷口夫妻と再会できた。二人は昨年まで世田ヶ谷チャプターにいて、故郷にUターンして、相変わらずハーレーにはまっている。普通東京と岡山ぐらい離れているとなかなか会う機会は少ないはずだが、この人もよく走るひとなのでつい、この間もいちご狩り日帰りツーリングに参加したり、先月はブリージーキャンプであったり、と近くにいる友人よりよく会う機会が多いというのも面白い。昼食のあとTIサーキットを走る人とブースを見る人に別れてしばし、のんびりTIME。天気は完全に雲ひとつないピーカンの晴天になって、昼飯時にのんだビールと、寝不足と相まってかなり気持ちがいい。ブースを見て回っていると電話が入った。倉敷から、父とやってきた弟からの電話。父は16年ほど前にホンダのNV750を買った。16年ぐらい前だとほとんどハーレーは見かけず、いまよりかなり雲の上の存在のバイクだった。値段の高さもあるが、必要以上によく壊れるという情報と、しっかりしたディラー系列がなかったからかもしれない。だから750(ナナハン)と言う言葉だけでも趣があったし、あこがれの響きだった。その後エリミネーター250そして、その後デビューしたてのスティード400を買った。400にしたのは子供達が3人とも当時中型免許だったのを考慮したためだ。結果的にその後訪れる空前のアメリカンブームで400ccのため高値で引き取ってもらう事ができた。そんな父だからもちろんハーレーは好きだが、健康上の理由からいまはバイクに乗っていない。父と弟と3人で専用駐車場のハーレーを1台づつ見て回る。父はスプリンガーソフテールカスタムとロードキングクラシックに興味を示し、弟はダイナ系のビレットカスタムに興味を持っていたようだ。同じハーレーでもいろいろあるんじゃな、といっていた。20年ぐらい前で時が止まったような喫茶店に入りコーヒーを飲んでから父と弟は帰っていった。

 夕方ハーレーのウェアを扱っているHDCのブースの裏でのんびりしていると夕方から涼しくなってきて少しの時間寝たようだ。こういう昼寝は気持ちがいい。

 今回の湯郷ではいろんな人に再会したがその中で一番楽しみにしていたのは、大阪で生活していたころよく行っていたカスタムショップの社長で、湯郷の5日ほど前に、ハーレーの雑誌の広告を見ていて電話をしたくなって、10年ぶりぐらいに電話をすると、偶然にも湯郷に来るというので再会を約束していた。午後電話をするとまだ高速道路のPAにいて、ほな、ついたら電話するわ、といっていたがまだ来ていなかった。昼寝の後、キャンプエリアに戻って、ふーと座るとちょうど目線上の正面にいたのが、その10数年ぶりに合う人だったのだ。お互いすぐ気がついてこんなに偶然が重なるとは、話が盛り上がった。

 その後、食料買い出し部隊から連絡がはいって、酒の積載が不可能。至急買い出しに行くようにとの連絡が入ったので、歩いて3人で湯郷の風情ある商店街に買い出しに出かける。愛想がいいお店で気持ちよくビールとバーボンと氷を購入してキャンプ場に戻ると炊事が始まっていた。そこで急に炊飯統括責任者に命ぜられ(といっても一人だが)コッヘルの前に座って5合分のご飯を炊きはじめる。先月行ったブリージーキャンプミーティングで朝から飯を炊いて食っていたのをみんなが覚えていて飯炊き係になったのだ。ついでに話をするとぼくはご飯が死ぬほど好きだ。だから太っている。よくご飯は太らないという人がいるが、確実に間違いだと思う。現にぼくの知っているデブはほとんど例外なく飯好きだ。それとなんでもうまいうまいと食ってしまい、さらに早食いなので、確実に太る。わかっているならなぜやせられないのかと言われると困るが、死ぬほど飯が好きなのだ。昔北海道にソロツーリングでよくキャンプに行っていた頃はほとんど米と塩で生活していた。それがまた、むちゃくちゃうまいのだ。今回もそんな経歴から炊くことになったのだが、困った事にいつもは愛用のトランギア社製コッヘル1.5合炊きで飯は炊いていて、それ以外ではあまり炊いた事はない。不安ながらもいつも通りにやってみる。まず置き水だが、これは米をアルファー化させる為だといろんな本に書かれているが、肝心なアルファー化の意味がよくわからない。とりあえず米がおいしく炊けるための変身準備時間だと思っている。普通置き水は30分ぐらいと書いてある場合が多いが、以前読んだアウトドア関係の本では20分でアルファー化完了と、書いてあったので、急いでいるときは20分ぐらいで炊きはじめる。今回はすでに準備されていたのですぐに炊きはじめる。ちなみに米は研ぐのであって、洗ったり濯いだりするものではない。炊き方には、はじめから強火ではじめて後で弱める方法と、はじめは弱火から攻めてじわじわと炊きあげる方法があるが、ぼくはいつも後者の方法をとる。なんでもそうだ。(なにが?)最後に激しく攻める。(なにを?)

 まずは弱火チョロチョロというセオリーどうり行う。ふきこぼれが出てきた強火にしてガンガン炊く。この時コッヘルの形状によってはふたが完全に開いてしまうので重い石などを、さがしておいておく。スプーンやフォークなどの金属片をコッヘルのふたにのせると微妙なご飯を炊いている振動が伝わってくるので、この振動を時々チェックし、(振動が時にわかりにくいコッヘル等がある。この場合はお焦げのにおいがしはじめたら終了という手もある。)この振動が終了すると蒸らし時間に入る。ぼくの場合はそのまま5分ぐらいおいてひっくり返して裏蓋を叩いてから10分ぐらいおいてふたを開けると、ふっくらしたご飯ができている。この時、かに穴がご飯に所々あいていたら大成功だ。ちなみにこの方法でぼくは今まで失敗したことはない。今回も責任とプレッシャーを感じながら、(その割にはビールと肉をしっかり食べながら)炊き終えると大成功と評判だった。みんな米がうめーと絶賛していたので大成功の内に飯炊きの任を終えた。

 お米と水は要素として大切だが、やはり5合ぐらいの分量になるとおいしく炊ける。それにキャンプとかで飯がうまいのはおいしい空気で炊いておいしい空気といっしょに食べているからだと思う。

 子供の頃、おいしい水はただで手に入るものだとずっと思っていたし。フランスでは水を買って飲むんだというう話を聞いてまさかとは思っていたが、今や当たり前のようにコンビニで水を買っている。

 まさか将来、六甲のおいしい空気を買う事はないと思うが、水だって子供の頃はまさか日本では売り買いはしないだろうと思っていた。空気を買うような事は絶対ないとは言い切れない。いつまでもおいしい空気があって欲しい。バイクで移動していながら、話は矛盾するが。

 大量の肉をみんなで、焼けては食い、半焼けでも食べて弱肉強食を演じつつも少しづつペースは落ちてゆき、もう腹いっぱいで食えねー。の声が一人二人となった頃とりあえず風呂にいこうという事になってキャンプサイトからイベント広場へ向かう。向かった時間が絶妙によくまず着いたら、川崎市からお越しの○○さんです、おめでとうというアナウンスの声に一緒にいた世田ヶ谷のメンバーが、おれだ!おれだ!おれ!おれ!おれ!オレ!と絶叫しながら川の土手を駆け下りていった。抽選で国内の航空券が当たってちょうど発表したところだったのだ。

 つぎに一通りのプレゼントの発表が終わると花火があがった。この打ち上げ花火の激しさたるやものすごい景気のいい花火だった。いままでいろんな場所でいろんな花火大会を見てきたが、間髪入れずにどんどん打ち上げた花火ではおそらくNo.1の花火だ。1時間かけて上げる花火を何かの手違いか、急用があってとにかくいそいでどんどん5分ぐらいで打ち込みました。という感じなのだ。その感動を胸に温泉へ向かう。

 首からぶら下げたエントリーカードが、8時から10時までの温泉で自由に入れるようになっていて、これは丸2日おきていて走りつづけていたぼくらにとってはまさに極楽であった。いつもきれいにしている温泉からしてみれば地獄かも?露天風呂にゆっくりと浸かって、盛り上がる。

 風呂から出た後はマッサージ機の上に座って肩や背中をもみほぐす。20代前半のツーリングだと温泉先にそんなものがあっても誰も見向きもしなかったけど、最近はとりあえず座ってみたくなる。30代の証か?。

 夜のイベント会場は昼間よりも人が多く、温泉街なので夜店の雰囲気も純粋なバイカーズイベントよりもどこかお祭りの夜店のようで情緒がある。日本的な感じがする。

 キャンプサイトに戻ると3人ほど静かにランタンを囲んで話しをしていたのでそれに加わる。1時間ほどしゃべった後、近くでキャンプを張っている昼間再会した大阪時代の社長H氏のところで昔話やバイクの話しで盛り上がった。それにしても久々に聞くハイテンポでハイテンションな関西弁はめちゃくちゃ楽しい。やっぱり関西弁はお笑いに向いていると思うのはぼくだけか?。どんどん気温が下がっていきTシャツの上にロングスリーブと薄いレザージャケットを羽織って、話しがはずむ。その後、自分のテントサイトに戻ってしばらく話をしてからテントに入る。冷え込んだ分、空気もきっちり乾燥して空は久々に見る満天の星空だ。テントのジッパーを半分ほど開いてしばらく星を見てから寝た。長い長い一日だった。

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