げんを担ぐ

 私はそれほど、げんを担ぐほうではない。もしろ縁起や日和あるいは習わし等はあまり気にならない方であると思うが、ことオートバイに乗る時にだけ、2つだけ特に気にする事がある。

 ひとつは野宿の時、いわゆる北枕をしない事である。この事を発見したのは四国で林道を走りソロツーリングしていた時の事である。
 普段は疲れてすぐ眠れるし、悪夢も見ないのにこの日は寝付きが悪く眠れない。また寝たかと思うと何度も悪夢で目が覚める。寝るときの方位でも悪いのか?と冗談まじりにシルバコンパスを取り出して方位を確かめると頭が真北を向いて寝ていた。すなわち北枕であったのである。試しに逆にして眠るとすぐ眠れたのでこの日以来キャンプでは枕の方位は気にしている。このことは自分だけの馬鹿げた縁起として胸にとどめておいたのであるがある日、主に林道野宿ツーリングや最近ではジムニーの野宿記事を書いている寺崎氏のツーリングに関する著書の中に私とほぼ全く同じ体験談と対策が書かれていたので、驚きと同時にやはりなのか!と自信を深めたのである。

 もうひとつは、なんからの予知や前触れである。たとえばどうしてもいつも使っているはずの道具がなかったりあるいは壊れたり切れたりするはずのない道具や部品が壊れたり、出発直前の頭痛や病気。あるいは気がどうしてものらない走り方や時間帯での得体のしれない予感。胸騒ぎ。
 ちなみにこれらを感じていながらも強引に出かけた時は必ずと言っていいほどよからぬ結果となっている。特に入院するほどの事故を起こした時はこれらが2つ以上重なってサインを表示していたにも関わらず無視したために起きた。もちろん科学的な根拠もないし、結果的にあとからこじつけだろうと言われればそれまでだが。

 世の中、未来を予測・予知することは難しい。でも特に危険ななにかに関してはひょっとしたらそのシグナルが点滅しているのかもしれない。
オートバイに乗る時は特にその何らかの予測や予知する感覚が高まるような気がする。もしその感覚が欠如するときは危機回避能力が低下していると思ったほうがいい。

2003年7月29日

I 徒然更新コラムトップページへ I
I HOME I INDEX I SHONAN CH. I FLHR I HITTON I LINKS I
Copyright (C) 1997-2003 By Hitton (JAPAN) All rights reserved.