COLTRANEのBALLADSを聞きながら久々にグラスにシングルモルトを注ぐ。
こう書くと酒好きのようだが、それほどでもない。
酒を探すといつものバーボンが切れていた。
ふと本棚を見ると見慣れない酒があった。
買った記憶はない。
そういえば、昨年の年末に会社でお歳暮の整理をしていた時に得たいわば放出品だ。
深いグリーンの紙のパッケージを開けてみると中にはシンプルなボトルが出てきた。
サントリー白州蒸留所と書かれた紙のシールがポツンと貼ってある。
そしてその紙にはロット番号のような刻印してある。
No.706651だ。
ウイスキーの手作り感や職人気質、あるいはプレミアム感を高揚させるための高度なパッケージデザインだろうか。
嫌いではない雰囲気だ。
少し酔いも回ってきたころに、車の雑誌を切り取ったものを、クリアファイルに入れことにした。
ファイルは本棚おいてあった。
MAGAZINE FILEと自分で10年以上前にタイプしたものだ。
このファイルに切り抜きを入れるのは久しぶりだ。
ファイルをめくると約10年前の雑誌NAVIから切り取った松本葉さんのパンダの記事が入れてあった。
タイトルはフィアット・パンダで行くパスタの旅
「楽しいイタリア」
のもと
という記事である。
そうだ思い出した。アルファを買う前に乗っていた車
スズキジムニーのJA11Cを買う前にすごく欲しかった車はフィアット・パンダだったのだ。
当時パンダの記事をみつけては読んでいたのだった。
そういえば机の上に置いてあるニコンF3も同じジウジアーロのデザインだな。
父が乗っていたランチャテーマもそうだった。
10年の時を経てイタリア製の車にたどり着いた。
車はパンダではないし、ジウジアーロのデザインではないけども。
いつかはイタリア車に乗る運命だったのだろう。
久々にクリアファイルに追加した記事は、雑誌カーダに乗っていた吉田 匠氏の連載日記
「ABARTHの残像」という記事である。
最近アルファはもちろんだが、アルファ以外で密かなマイブームはアバルトだ。
幸いにも?簡単に入手できるような車ではないのでプラモデルでも作ってココロを沈静化せねば。
そんな車だ。
FIAT600ベースのアバルト1000TCR。
カリカリにチューンという言葉があるが、まさにこの車のために生まれてきたのではないかと思える雰囲気と色気である。
昔から存在は知っていたが、いかにも後付のアンバランスなカタチがへんなくるまだなあとしか思っていなかったのにこれが実になかなか魅力的な雰囲気であることに気がついたのは最近である。
先日雑誌の付録DVDを見ていたら私と同じ誕生年の1966年生まれのアバルトが出ていて釘付けになった。やはりなにか目に見えない魅力を放っている。
ふとグラスの氷が音をたてた。
そうか1960年代モダンJAZZ。アルファロメオ・FIAT・ライカM3。
そしてデュオグライドのハーレーダビッドソン。
それぞれが、機械が最高に輝いていた時代。
1960年代に既に大人だった人々が少しうらやましく思えた夜。
コルトレーンを聴きながら。
2003年6月 6日(金)23時