久々の一人の休日。カミさんと子供をカミさんの友人宅まで送ってゆき私は久々にハーレーに火を入れる。
相変わらずの力強い鼓動だ。
久々にディラーに顔をだして、元湘南店の店長(現在は青葉店の店長であるK氏)と会話をした。先日のハーレーダビッドソン100周年で会ったばかりだが。
そのあと行きの国道246号の走行が渋滞であまりに楽しくなかったので、東名高速に乗る。
GWの中間であるためか、道はガラガラである。
風が強い。
最近はロードキングの風防を外している。
特に理由はないのだが、乗る時間が減ったため少しでも風をうけたいと思うからかもしれない。
特に今日は時間はまだたっぷりとあるし、行くあてもない。
しかし遠くに行けるほどもの時間もなく、まあ子供の頃。自転車で近所の知らない街を走り回っていた気分だ。
海老名SAに立ち寄った。
お昼がまだだったので、吉野屋牛丼280円也をみそ汁も奮発して(笑)注文。(ネギダクで!)
700円ぐらいのうどんか蕎麦を頼むよりも、牛丼&スパゲッティの方が安くて2度おいしい?などとバカな事を考えつつ先に牛丼を食べたらお腹一杯になってしまったので、紙コップのコーヒー自販機でイタリアンロースト150円也を奮発(さっきから奮発というわりにはローコストである)
2輪置き場に戻ると、よく晴れて空気が気持ちいい昼下がりである。
午後から夕方にかけての半端な時間なため、もうバイクもわたしも含めて2台しかいない。
若いライダーがカワサキのW650を暖気していた。
マフラー音からほどよく消音された排気音がしていた。
実はこのW650発売当初から気になるバイクである。
手軽にふらりとどこかへいけそうな予感のする等身大なバイクの雰囲気が好きだ。
ハーレーダビッドソン。しかもロードキングはよくも悪くも大陸的で日本の日常ではいささか威風堂々としすぎなのだ。まあそこがまた魅力でもあるのだが・・・
私がその若い彼に話しかけた。
「このマフラーは純正?」と。
マフラーは、社外品であること。今日は寝坊してこれから箱根に向かうこと。お父さんがSR500乗りな事。私が、話しかけたのをきっかけに堰を切ったようにしゃべりはじめた。
瞳がとても輝いていて、バイクがとても好きだということが伝わってきた。
年齢は聞かなかったが恐らく10代の後半か20代の前半だろう。
わたしのハーレーを見て
「ロードキングですか?」と言う。
ハーレーには憧れているのだそうだ。
エンジン音を聞きたいというので、セルの始動からアクセルの空ぶかしを彼にさせるととても喜んでいた。
思い返せば、私も彼の時代に、当時行きつけだった大坂平野区のライダースブティクの大草さん(通称あんちゃん)が買ったハーレーのエンジンをかけさせてもらいアクセルを空ぶかしして感動した事を思い出した。
その後、栃木へ転勤となり、鹿沼の試験場にて限定解除に挑戦し、8回の挫折を味わいながらやっと得た限定解除の免許をうれしく思い、気が付くと、遠く手が届かないと思っていたハーレーにも乗るようになった今の自分だが、あの頃の感動や輝きは、どうやら少し忘れかけていたようだ。
彼のおかげで久々にこの大切な、なにかを思い出し、その輝く目を見ているとこっちまで、うれしくなった。
じゃあ気をつけて!と昔ソロツーリングによく使ったこの言葉を彼に言い残して走り去った。
そろそろカミさんを迎えに行く時間になったが、ギリギリまですいた裏道をあてもなく走った。
車に乗り換えて、カミさんを迎えに行き話しをしていたら、カミさん曰く
「妙にうれしそう!」という。
確かに、なんだか妙にうれしい休日だった。
2003年4月29日