進行するオヤジ度

 久々にコラム更新です。実は先日マックを初期化するはめになってしまい(原因は私です。マックに罪はありません。いい加減な気持ちでバックアップもとらず、OSの更新を無謀にはじめてしまった私が悪いんです。はい。流石に仕事のデータは大丈夫なのですが・・このコラム更新用にかきためていた大量のコラムがだれの目にもふれず消えてしまいました。デジタルの馬鹿ヤロウ!と責任転嫁を終了したところで早速コラムです。相変わらずですます調とである体が見事に融合(笑)&コラボレートしてますが、これもそれも昨今の日本語の乱れる流れです。芥川賞を狙っているわけではないので何とぞお見苦しい点はご了承のほどを・・。

オヤジ度
最近時々自分のサイトやHittonBBSを見て愕然と感じることがある。
それはすげーオヤジくせー!と思う思考回路ならぬ嗜好回路だからだ。
最近では周囲の影響からか(笑)時々寒いオヤジギャグも飛び出すようになり名実共にオヤジである。
だいたい自分はまだ若いとか、あるいは若く見えるか?などと訪ねたり、周囲の同級生と見比べてもらって実際の年齢よりも3才程度若くみられたといって喜んでいるようではもう立派に若くはない。若い時は年齢など気にしないし、20代とか30代とか年代別のセグメントも気にしないからだ。

単車乗り
オートバイで山道を走っている。見知らぬ道でのワインディング。いきなり見知らぬバイクがピタリと後ろにつけている。さてどうする。
24才の頃の私だったら、年間何万キロもワインディングを走り抜け、バイクは手足の如く。もちろん自信たっぷり。周りのバイクはとてもお遅く見えた。アクセルひとつで、ぶっちぎったりでー!とヘルメットの中で、にやついていた。実際振り切る事はできなくても、知らないワインディングで引き離された事など数えるほどしかない。公道のワインディングであればよほどストレートの長い道でない限りSRX400で十分にかもることができた。単気筒のバイクはバンク角も深く、アンダーパワーであったが日本のワインディングでは速い。しかも多くの4気筒のライダーはシングルは遅いと当時思われていたので、同時代のFZ400やRZあるいはCBR400に乗る友人は焦りまくっているのが後ろにつけるとよくわかった。(笑)プレッシャーを与えておいて一気に抜き去るのでよけいに自信をなくしてもうおいかけてこないというパターンである。
そんな井の中の蛙であった私もやがて、サーキットや林道で大海を知るのであった。

ライダーの性
雨の日のワインディングで、一人で走っていたときあまりにすごい速度で抜いていったバイクを本気で追いかけたことがあったがあの時の速度差はほんとうにすごくて追いかけるどこではなかった。岡山に帰省した際に走りにいった金甲山で前を走っていたGB250クラブマンは例によってカモだと思った。複合コーナーでカモなのは自分であったことを知る。3回目は、当時華々しい活躍をしていたモリワキレーシングに在籍中の宮城 光選手と鳥取の大山に宿泊ツーリングに出かけた時。途中のワインディングで絶好調の宮城光操るローソンレプリカにあっさりとおいてけぼりをくらい2コーナー先でもう見えなかった・・(笑)そして最後の屈辱は下北半島でのダート。薬研キャンプ場で出会ったイケスカナイ妙に格好いい若者(笑)すでに負けている。老体のホンダXRでふりきるつもりがぴったりと背後に、何度も崖下転落の危機を乗り越えつつ激しくバトル。やがて分岐の場所で彼が「ここからは僕が先を走ります」・・・離れていくホンダBAJA。同じ排気量とはいえ相手はBAJAこっちは、コンペマシンXRである。(今では国内のマシンも同じXRという名前だが当時は輸出仕様で作りも違うXRと国内ツーリング仕様のXLRでは車格の違いがあった。すなわちXRはXLRに負けるような人は乗ってはいけないオートバイであった。)後日談だがこの数ヶ月後に喜多方ラーメンを食いに行くツーリング時にエンジンが焼き付きこのXRは終わりを迎えた。
 私がバイクに乗っていて負けた・・と感じたのはあとにも先にもこの4回である。いま思えば馬鹿馬鹿しくもほほえましい事だし、だいたい公道で速いの遅いのとわめいたところで、なんにもならないことであるが、これにあえて拘るのが、いわゆるライダーの性(サガ)である。
 ところが最近は峠で無謀に抜いていく車を見ても、馬鹿なやつだとぐらいにしか思わなくなったし、制限速度内でも楽しいし(当然だけど)黄色い中央線は越えないし(当然だけど)まあとにかくいわゆる大人な走りになりました。ツーリングから帰宅した時の気持ちは若い頃は、ドイツ空軍のエーリッヒ・ハルトマンな気分。よく今日も無事であった・・という精神状態だった記憶がある。最近では無事なのは当然だしヒヤリとする事が自分の原因ではなくなったからだと思う。

蕎麦・温泉・エレクトラグライド・セダン・ライカ
ここに羅列したものはどれも最近流行のオヤジ向け雑誌のテーマによくなるものばかりだ。(笑)蕎麦猪口を求めたりする骨董市の記事とか、着物姿の東ちづるさんとか、高島礼子さんとが表紙に似合いそうな雑誌である。これって・・・まさにオヤジ傾向。おっとHittonBBSにもその傾向か・・
やっぱホットドックとかハンバーガーにかぶりつきながらチョッパーにまたがって、車はV8エンジンとかで豪快にアクセルあけるでしょ!若者は!ミニスカの女の子の方がすきだよね?フツーはさあ。ヤバイよね?HittonHPのオヤジ化傾向・・。

最後の一線
でもご安心ください。最後の一線はあります。トヨタの革シートセダンを買うことはないでしょうし、エレクトラグライドに装着した金の鷲の価格を自慢することもありえません。いや金色の鋳物パーツはつけないでしょう(笑)ライカのレンズを買っても、ノクチルックスをノクチと省略して会話することもないですし、盆栽や篆刻に凝ることもないでしょう。年をとってアルファに乗るなら色は燃えるような赤でしょう。若い女性が好きなオヤジではなく、若い女性に好かれるオヤジを目指すべきですな。

絶対年齢
よく私は永遠の23才(もちろん自称)という女性がいる。あれは正しい。この世のすべては相対的だ。時間も年齢もだれかが決めた単位に換算して多いとか少ないとか言っているだけである。確実にすぎさる時間は絶対的な事象だが、それでも私は相対的だと思う。
 別の対象物と相対的な関係にある事象と比べてはじめて判断できるともいえる。
ハーレーダビッドンという会社は来年で100周年を迎える。日本のバイクメーカーが戦後の約半世紀程度の歴史から比べるとバイクメーカーとして100年の歳月と歴史は長い。
 シルクロード新婚旅行の際に訪れた万里の長城。中国の長い歴史。数千年の歴史の中で作られたものだ。ある長城で、私は通訳である中国人ガイドにこれはいつの時代に作られたのか尋ねたところ彼はまず「これは最近です。」と答えた。私がすかさず最近とはいつ頃か?と尋ねたところ「漢の時代です」と。
 漢の時代を最近ですと答えてしまう中国の感覚も凄まじいが、同じ時を表す感覚でも、これほど違うという事だ。
 人類の歴史も、この地球上に生まれてからの数千年間は、絶滅した恐竜の生きた時間に比べればほんの瞬きするほどの時間だそうだ。
 比べる対象との相対的な位置づけあるいは比較によって一喜一憂するようも自分の中にある絶対的な価値観で判断すべきだ。
 同じ事はお金や財産、あるいは豊かさといった全ての事に言い換えることができる。
比べる対象によってあくまでも相対的に豊かとか貧しいという錯覚に陥るだけである。
絶対的なものは自分の精神の中にある。

なーんつーことを考えながら深まりく秋ですね。
中秋の名月でも眺めながらお団子食べたい今日この頃。

2002年9月19日

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