ハーレー盗難に思うこと

また仲間のハーレーが盗難に遭った。
もう何度目だろう。
心のどこかに「またか・・」という気持ちが芽生える。
慣れていくのだろうか?
だめだ!・・・違う。
それは絶対に違う。
あってはならない現実なのだ。
異常事態である。
盗難が多い事はとても間違った状況なのだ。
そんなことに慣れっこになってはだめだ。
都会では乗っている人も多いし窃盗団も次々と生まれてくるから・・
どうしようもない・・と思うような人間がもし増えてしまっているならば、
その事自体がすでに日本の治安と社会を蝕んでいる証だ。

1人の人間が、やっとの想いで手に入れた宝物。
そしてその道具を通じて数々の思い出や歴史を刻む。
それはハーレーという単なるモノではなくすでに精神的な財産なのだ。
それをある日突然、別の人間が金銭目的で自分の金銭欲望のために盗む。
その人にとってどれだけ大切なものかどうかも関係なく・・。

国籍や国や人種には関係なく、他人のモノを盗んでいい国は存在しない。
人類が社会という集団で暮らす以上絶対に破ってはいけない生物としての掟なのだ。

各国が統計をとった警察の犯罪検挙率のデータによれば、軽犯罪と凶悪犯罪は密接な関係にあるという。
軽犯罪の検挙率の低下はやがて凶悪犯罪の発生と検挙率の低下につながるそうだ。
アメリカでは実際に軽犯罪の検挙率を上げることに専念してから凶悪犯罪の発生も低くなった都市もある。
言い換えれば凶悪犯罪が増えて、治安が悪化し、さらに軽犯罪が野放しにされる状況は元々軽犯罪を抑えることができなかったツケがまわってきた悪循環だと言えるだろう。

窃盗・詐欺・万引き・スリ・痴漢・軽犯罪と呼ばれるこれらの罪を犯す人間。
若いから、あるいは軽犯罪だからと重罰に処する事ができない場合が多い。
特に多いのが、そして前途ある将来だから、未成年だと加害者の人権が守られるからだ。

だが軽犯罪とはいえ、被害者の人権よりも優先されるべきは被害者の人権である。
大切な思い出の品を盗まれた心情はお金や保険で補う事はできない。

加害者が常習犯である犯人。あるいは何百台もハーレーを盗んでいた場合とても出来心とは思えない。
むしろ捕まってもさほど重罪には至らないためにナメテいるのだと思う。
犯人側にしてみればこれほどローリスクハイリターンな犯罪はないだろう。
軽犯罪であっても常習犯の場合は極刑を望みたい。
軽犯罪を撲滅することがかつての日本のように治安は世界一と言われる国に戻れる道だ。
殺人・強盗・誘拐・強姦などの凶悪犯罪が「またか・・」という気持ちで受け止めらるような社会になる前に・・。

この1週間のうちに身勝手極まりない殺人事件が何件も起きた。
その内の1件は東京駅の構内のコンビニで正義感のある店長が命を落とした。
万引き犯を追いかけている最中にナイフで刺された。
万引きが当たり前になってしまった日本の社会。
しかも分別あるはずの36才の大人である。
もはや情けないを通り越している。
たかが万引きではなくされど万引きである。
されど万引きを許すまいと追いかけた正義感のある店長。
ご冥福をお祈りします。

また同じ週に起きた事件では、猟銃を持った犯人を、長いキャリアの駐在所勤務の警察官夫婦が
見事な、阿吽の呼吸で捕まえることができた。
冷静に犯人を興奮させないように応対し、さらに検問も何カ所か通過し、安心させた上で
タイミングをはかったという。
車から飛び出すときにとっさに車のリモコンキーでドアをロック。
犯人を閉じこめて、まるでハリウッド映画なみである。
こんな駐在所のお巡りさんがいる町は安心感があると思う。
不祥事ばかりが目立つ警察のニュースだが、逆にこういった功績もマスコミで褒め称えるべきだ。

話は戻るが、ハーレー盗難現場に訪れた警察官の対応を盗難にあった友人から耳にするたびに、失望する。
事務的に書類を作成し多くの発言が「これはプロの仕業だね。出てこないだろう」的な発言を必ずと言っていいほど耳にする。書類に記載し、ファイルするだけならアルバイトの高校生でもできるだろう。
職業として警察官を選んだ者のセリフだろうか?。
法の番人を自負するならば、心意気だけでも被害者に明るさを与えて欲しい。
そして前記の警察官夫婦のように納得と尊敬されるだけの活躍を期待したい。

確かに通関やいろいろな手続き、あるいは警察内部の縦割り行政等の弊害もあるのかもしれない。
県境や管轄が問題になるならそれらを跨る組織を作ればいいだろうし、問題があれば組織を再編するのは民間企業の場合は常識だ。治安を守るという目的が何よりも最優先されるべきである。

何百年も昔から、泥棒を捕まえるのが、警察官の仕事なのだから。

2002年7月27日

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