突然だが、ここで私は新しい単語を世界に向けて提唱したい。(笑)
エンゲル係数ならぬエンキル係数である。エンゲル係数は、ご存じのように家計支出にしめる食料費の比率(%)を言う。
私の提案するエンキル係数は、家計支出にしめる高額無駄使いの比率(%)を指す。 これは世界各国の文化度を較べるひとつの方法論として、Hittonが生み出したものである。対象となる主な項目は、車やオートバイその他高額趣味商品を指す。
エンキリ係数とは、実際には縁切り係数と表記し、語源は以下のような場面から生まれた。
家庭内紛争(夫婦喧嘩とも呼ぶ)において、自分(以下甲と呼ぶ)とカミさん(以下乙と呼ぶ)の応戦中に、乙から「もうー!!こんな高額なものを自分だけ買って!!もう売ってしまいなさい!さもなくば夫婦の縁を切る!」などと甲に対して申し出があった時の最後の縁を切ると言葉が強烈なため「エンキリ」係数と名付けた。
ただし単純に車や2輪車がエンキリ係数に計上されるわけではない。
たとえば私のジムニーである。買ったのが、1983年。来年で10年だ。距離は12万キロなので年に約1万キロ程度だが、排気量に置き換えると660ccしかないので1300ccエンジンの約半分。エンジンの働き具合ではすでに24万キロ相当である。2000ccクラスでいえば36万キロ相当である。日本製の軽のエンジンがいかにすぐれているかは想像にたやすい。しかもターボエンジン。高回転。メンテナンスフリーに近い状況である。年税も軽。しかも4ナンバーなので4000円とハーレーと同額である。エンキル係数は低いと言える。
変わってハーレーは年間を通して最近はあまり距離が伸びない。できるなら毎日通勤も使いたいが、盗難対策のために神経をつかいつつ数多くのロック解除や暖気をしている間にはジムニーならば到着してしまいそうな距離である。
それに私はロードキングはいつも非日常的な乗り物であってほしいため通勤には使いたくない。毎日乗る人を生活に密着していてそれはそれでいいなあーとは思うが、都心などの通勤を除けばその種の人は少ないだろう。
予想通りこの数年はハーレーに乗る機会が減ってきたため、時々経費的にはかなり贅沢だなあと思う。気がつくと掛け捨ての盗難保険に数万円。ローンは払い終えているものの、日常生活における貢献度は低い。限りなく0に近いと言っていいだろう。そりゃそうだ神聖なる私やあなたのハーレーは生活の道具ではない。家電製品とは違うのだ。テレビのようなつまらない娯楽道具とも違う。パソコンや携帯電話とも違う。これらはなくても生きて行けるが、ハーレーはなくては生きてゆけない(笑)。とまではおおげさだが、最後まで死守したいアラモの砦である(例えが古い?)。ハーレーがなければ、もうただのファミリーパパ、あるいはただのおっさんと化す(注:あくまでも私の場合ね)
そうなのだ。ハーレーは鉄の塊であると同時に、エンキル係数の塊である。キングオブエンキル係数と呼んでいいだろう。
通常エンキル係数は、一般に、所得の上昇につれて家計費中にしめる割合が低下する傾向にあり、このような統計的法則をエンキルの法則という。
だが一方で、収入が増えてもそれに伴いより高額な無駄的趣味商品に手を出す場合もあり、収入が高いにも関わらずエンキル係数は大きくなるというエンキル法則の逆転現象も生じる。
日本は、今一度各家庭においてエンキル係数を見直す過渡期に入ったといえよう。エンキル係数は増大するほど日々楽しく充実した日々だが、一概にそうとも言い切れない。肝心なのは他のバランスと均衡と保ちつつ日々楽しく過ごすことが肝要であろう。
(世界エンキリ年鑑:日本版2002年版より抜粋)