魅力なき新製品
あえて誤解を恐れずに言うなら(誤解してもらっても別に構わないけど)新製品には魅力的製品がないからやむを得ず古いものに興味がいってしまう。単なる懐古趣味ではないし、特にオートバイに言えば私が高校生の頃の1980年代前半まではモーターショーや雑誌のニュースには胸がときめいたのは今でもはっきり記憶している。RZがVTがガンマが、そして刀やニンジャやSRXが発売された時の驚きや新鮮味がないように思える。
今買うならカワサキのW650や250TRが欲しいけれど、これら最近のニューマシンはニューマシンではあるけども製品の意味はすでに1970年代にはあったような内容のリメイクである。映画などでもリメイク版があるが、リメイクは所詮リメイクであって技術的に進化はあっても意義としての進化は望めない。
同じ雑誌
私は元々雑誌好きだ。特に専門書よりも複合的ないろんなテーマが盛りだくさんの内容が詰まった雑誌が好きだ。一部には素晴らしい雑誌もあるが、ほとんどはどれも内容が似たりよったり。少なくともお金を払って雑誌を買う以上それに見合った内容であって欲しい。
昨年末にADSL回線になって深夜のネットめぐりが楽しくなった。驚くほどディープなサイトが数多く存在する昨今、相当に熱意と情熱がある人々で雑誌を作っていかねばならない時代になったのではないかと思う。
最近とある4輪雑誌の編集者と会話をしていて感じたのは、雑誌を安くつくりすぎようとする動向。安くするには広告を多くとり、さらに部数を挙げるため安易な企画。そして編集者は外注。専門外であると外注の外注となりカメラマンやライターも経費削減。一流のフォトグラファーやライターはそれでメシを食うプロフェショナルである。そういう肝心な部分を削ると読者には伝わらなくなるので雑誌は売れない。売れない雑誌は宣伝効果も低いので広告効果がない雑誌に広告費を割くほど甘い企業は減ったのでますます予算が減る。外部から見ていても悪循環であるような気がするのだが。何はともあれ、まずは情熱だと思う。
同じ店
半年に1回ぐらいの感覚で神奈川県内にもあちこちにショッピングモールが新規OPENしている。不景気の中けっこうなことだと思う。
少しは気になる。私はOPEN草々に出かけるほどオメデタクはないが、それでも新しい店が楽しみで少し落ち着いた頃を見計らって行って見る。オメデタイ人間には変わりはない。
先月も新しい場所に行ってみた。感想は「つまらない」の一言に尽きる。理由は単純明快だ。すでにあちこちどこへでもあるチェーン店の集合体だからだ。ここまでくると、こんなに同じ店があちこちにできて商売的に大丈夫か?と心配してしまうほどすでに視覚的に陳腐な看板が軒を連ねている。衣料品の大手。ファーストフード。コーヒーショップ。ペットショップ。インテリアのお店。ブランド品のお店。すみからすみまで同じ。しかも東京や神奈川だけでなくたまに帰省する郷里でも同じ店はすでにある。
テナント料や契約、あらゆる店で大手の直営・もしくはフランチャイズしか入り込めないシステムなのか、とにかくこのような場所へ出店しているのはオリジナルの店であることよりもすでに見慣れた店だ。
各店舗のレイアウトは高さや階段で全体としては変化に富んだモール設計であったが、なにせ各お店がすでによく知っている陳腐さ故にせっかくの路地を曲がっても落胆するだけである。結局何も買うモノもなくとりあえず飲食店にだけ入ってその新しいショッピングモールを後にした。もう今後はよほどの目的がないかぎりこのような場所に行くことはないだろうと感じていた。他人の様子はわからないけど飲食店を除いて物を購入している人はさほど多くないように思えた。
ONLY ONEの時代
どんなにイカシタハーレーのカスタムでも同じものが全国どこでもあれば飽きてくる。同様な事は衣料品だろうと飲食店だろうと同じだ。そもそもカスタムは同じモノからの脱却なのである。
考えてみれば、名高い蕎麦屋はそこにしかない。同じ町内で同じ蕎麦を食べることができるならいくらツーリングの途中であっても立ち寄る意味はない。
日本中でいや世界中でそこだけのONLY ONEだからこそ行く理由が存在する。
あらゆる分野でその技術的な水準が平均値に達した時、そこから抜け出すにはONLY ONEしかないと思う。