休日の朝。ゆっくりと目を覚ます。
なにげなくテレビをつけたらテレビにジョージア・オキーフの映像が流れていた。
Georgia O'Keeffe(1887−1986)は近代のアメリカ美術を代表する画家。
私がオキーフの事を知ったのはデザインの勉強をしていた頃だ。
が、特別な印象はなかった。
ジョージア・オキーフという名前を初めて意識したのはある雑誌で女性デザイナーである山本昌美さんという方のコラムを読んでからだ。
その雑誌とは、すでに休刊になってしまったフィールド&ストリームという雑誌。コラム欄で、駒沢俊器さんをはじめ秀作のコラムオンパレードで毎月発売日を実に楽しみにしていたのだが、今はもう読むことができない。
その号ではビーチコーミングにはまってしまった話の中でオキーフの事について触れていた。
「女性の生き方の目標として影響を多大に受けた」
と書いてあった記憶が残る。
やがて月日が流れて、今から9年前の1993年の11月。
横浜美術館にてオキーフの展覧会が開かれた。
相当な点数の展示だった。
その絵を観て以降、私も魅了された。
展覧会の入口には大きな大きな写真で、オキーフの伴侶であった年上の写真家
アルフレッド・スティーグリッツが撮影したポートレートがあった。
わたしは後にも先にもこのポートレートほど惹かれた写真はない。
アングルといい引きつける力といい、しばしその写真にまずは魅了されたほどであった。
いつになく1人で長時間の間、ひとつひとつを観ていた。
ニューヨークのビルの絵よりもやはりニューメキシコの荒涼としたしたアメリカ大陸の原風景やサンタフェのシンプルな家壁の絵、そしてその色彩に惹かれた。
テレビでは作家の江國香織さんが。オキーフが晩年過ごしたサンタフェの家や風景を訪れていた。このひとも相当オキーフのファンなのだろうなあという事が、オキーフについて語る表現の中に感じることができた。
不思議と、その江國香織さんについてもファンになってしまった私である。
オキーフの魅力はライフワーク。絵の魅力はもちろんだが、
文字通りシンプルライフに徹した晩年の生き方もすべて込みで魅力あるオーラを放った女性。
いや性別とは関係ない。
モノならなんでも入手できる20世紀後半のアメリカ。
あえてニューメキシコという荒涼とした大自然の中で生活した人。
シンプルに自分の目標に対し首尾一貫して生きた1人の人間。
ジョージア・オキーフ。
私はファンの1人だ。
2002年4月7日