スーパートラップとオイルヒーター

  

 ハーレーのオイルクーラーの話ではなく、家庭用のオイルヒーターの話し。
今のアパートに引っ越して居間には、今まで(洒落ではない)何も暖房器具がない(冷房器具は扇風機があるだけ)ここのところ急激に下がった温度でたちまち何か買わねば・・という緊迫感につつまれた。
 で、男らしく適当に5秒ぐらいで即決したいとこだが、いつもの例にもれずまた悩んだのである。流石に洗濯機の時のような長いドラマはないがそれでもこのコラムが書けるほどの事はあった(笑)。
 ある日の休日、そろそろ寒くなるであろう暖房器具を買いに行くという話しになり、カミさんをジムニーにのっけて出かけたのであった。おっとその前にこのカミさんという言葉について、しばし解説したい。(こうやってどんどん話は脱線します)
 最近やっと我が妻、女房、奥さん、お嫁さん、ヨメ、家内、ご婦人、大奥、彼女、ワイフ、細君、まあ言い方は特に気にしていなかったのだが、ある日、ただ何となく口にしたヨメという言葉が、その言い方はやめた方がよい、と強く指摘を受けた。自分としては、よく小さな女の子が「将来はお嫁さんになるの!」という言葉の延長として、特別深い意味も根拠もなく、また封建制度を崇拝するわけでもなくただのワードとして使っていたのだが、あまりに真剣に注意を受けたのでこれはイカンという事で、新しい言葉を探していた。なんというか照れるというか、普段みなさんは何と説明しますか?特にこういう活字にするとなると尚さら照れが出て困っていた。シルクロード紀行文の時は、コミカルに隊員という言い方ができるのだが、いつまでもその言い方では困る。そんな矢先ハーレー専門のバイブズ誌をふと読んでいると編集長が、ハーレーにカミさんをのっけてという一節があって、読んだ瞬間私は「これだ!」と思ったのである。以後人前でも公式な場合でない限りはこのカミさんという言い方を慣行するよう心がけている。
 現代では、ちょっとした言い回しが、すぐ関係団体からやれ差別用語だの謝罪しろだの言われるので小説家や新聞記者は大切なんだろうね。えーなんの話しかってそうそう。そのカミさん。カタカナでカミさんというのが照れも表現しつつなんだか仲が良さそうでいいではナイカ!。妻だと役所に提出する書類みたいだ。妻の対になる言葉は、やはり夫だろうか?。家内の対は主人か?カミさんの対はダンナかな?女房が漢字で書く旦那なのか?うーん奥深い。
 カミさんだが漢字で書くとどう書くのか?旅館などの女将は、オカミと入力して変換すると初めて女将となる。オ=女。するとカミ=将なのか?とドンドンと謎は深まる。そこでいつも思うのは、どこか、子供電話相談室ならぬ大人電話相談室を開設してくれないかな?ということ。大人だって知りたいことは山ほどあるし意外と知った顔をした大人たちは何もしらない。特に物理とかの話しになるとお手上げ状態になることもあるのだ。

 で、やっと話は元に戻って、カミさんをジムニーに乗せて暖房器具を買いに出かけた。ここのところ1人でツーリング行きまくりだったので家事関係に全面協力&同調姿勢が重要なのだ。ところがである、何となくオートバイ用品屋に入ってしまったのだ。そこで見たのは珍しくもスズキDF200用のスーパートラップ。カミさん曰く「これがクリスマスプレゼントでいいよ!」の一言。そして気がつくとスーパートラップを買って帰宅した夫婦であった。
 スーパートラップは、3回目である。88年式の北米仕様ホンダXR250に乗っていた頃に一度。そしてロードキングに乗る前に乗っていたXLH883に一度装着していたことがある。久々のスーパートラップだ。なかなかいい感じだ。おっと私がにやにやしてはいけないのだ。これはカミさんへのプレゼントだから。

 だが気が付くと肝心な暖房器具はまだないのである。(そりゃそーだ)さっそく次の週にやっと電気屋を巡る。本来ならば石油ストーブあたりがリーズナブルなのであるが、悲しい賃貸生活なので石油ストーブは御法度らしい。そこで数年前から気にはなっていたオイルヒーターなるものに興味が沸いていた。そんなある日のこと通勤時間帯に車の中でFMを聞いていると、まるで私の心中を察したかのようにデロンギ・オイルヒーターの話をDJがしゃべっているではナイカ!。そうなのだ。デロンギなのだ。だいたいそのデロンギという不思議な音(オン)が気に入った。一度聞いたら忘れないのである。我が家にはアルテミデ社の照明スタンドがあるが、これは覚えにくい名前であった。スパゲッテイのゆで方みたいだから。(あれはアルテンデ?)まあそんなことはどうでもよくて、電気屋を見て回ると価格帯に恐ろしく幅があるのだ。安い製品は5000円代から高額なものは30000円代まで。「どげんなっとんじゃー 」と心の中でつぶやく。
 能力的にはいずれも1200W前後あたりで、さほど性能差はないように見える。それともやはり違うのか。店員に聞いても曖昧な答えしか返ってこないのである。困った。価格差も1割や2割の差ではなく3倍も5倍も価格が違うのだ。

 じっくり吟味した結果違いの性能差はタイマーぐらいにしかないのではないか?という結論に落ち着いた。ならば安い方がいいのではないか。と。いよいよ買う段階になっていろんなお店を巡ると微妙にお店によってラインナップが違う。あとはデザインがかっこいい年式的には型遅れのデロンギ・オイルヒーター19000円が最有力候補にノミネートされた。白いボディでかちっとしたデザイン。潔くブラックの樹脂でデザイン構成されている。オンかオフか忘れたが普通の回転式タイマーがついていた。ところが、近くの電気量販店にいくと置いてないのである。困った。今日中に購入する予定だったのでもう時間的な余裕はない。もう後はない。いよいよ最終的な選択肢として3万円を超えるデロンギ・オイルヒーター2種類、もしくは7000円ぐらいのオランダ製のオイル・ヒーターが候補に残った。危うくその安い方を買いそうになった瞬間であるが、 たった1枚小さく書かれたお店のPOPでその決断が変わった。P.O.P恐るべし。P.O.Pは日本語に訳すと販売時点広告だ。いわゆる販売に際して直前の最後のメッセージである。その小さな張り紙が効果を発揮した瞬間であった。(どうでもいいからはやく結論を言え!って?まあまあ・・)

 たかがタイマーだと思っていたタイマーはされどタイマーだったのだ。このタイマーなんと24時間タイマーなのだ。すごいことに15分単位でON/OFFを設定できる。しかも買って帰ったその日にタイマーをセットしてあとはそのシーズンノータッチでいいのだ。例えば昼間いない時はOFF。夕方人が帰宅するよりも少し早めにON。そして就寝時間帯にOFF。早朝4時ぐらいからONになってまた家を出る頃にOFF。さらにその間を15分単位で設定できる。これはまさにアナログの勝利とも呼べるスイッチだ。

 ちなみにサークルの内側がONで外側に小さなスイッチがあるとOFFの状態だ。ちなみにこれを液晶等の表示を使ってデジタル制御するにはその操作と表示方法が煩わしくなるのは必至だ。なぜ国内のエアコン等にもこの画期的なアイデアがなかったのだろうかと疑問に思うほど久々に感激した操作スイッチであった。

 でいまのところまだ真冬ではないので、一冬超えてみないことには何とも言えないけれど、予想よりも暖かい暖房器具である。もちろん石油ファンヒーターやエアコンのように部屋が真夏のような温度にしたい人には向いていない補助暖房器具かもしれないが、空気はきれいだし、ほこりやチリも舞い上がらないので快適だ。満足のいく内容であった。と書くと誉めすぎな気がする。別にデロンギ社から広告料をもらっているわけではないしそこまで誉める義理もない。おまけに天下のイタリア製品である。物語はここで終わらない。

 実は喜んで買って帰り、部屋で開けるとさっそく操作部のパネルが本体部より溶接とつめの跡が剥がれていた。しかもばっくりと!(笑)流石にイタリア!イタリア万歳!と妙に笑いながら電気屋で交換してもらったことを付け加えておこう。ちなみに日本製やドイツ製品がこの様子だったら怒っていたかも。よくも悪くも、いい加減でテキトーな雰囲気というのは徳である。

December 1.2001

I 徒然更新コラムトップページへ I

I HOME I INDEX I SHONAN CH. I FLHR I HITTON I LINKS I
Copyright (C) 1997-2001 By Hitoshi kohno & Hitton (JAPAN) All rights reserved.