MANTECA
THE RED GARLAND TRIO PLUS RAY BARRETO,CONGA


初めて聴いたのが自宅の店内である。
私が中学生だった頃は、店舗兼自宅の2階に住んでいた。
1階はJAZZ喫茶から晩年はJAZZ BARだった店だった。
倉敷市の中心部といえば聞こえはよいが、子供の目から見ても寂れていく感じの商店街の後半にあったその店は、父が当時バーがほとんどカラオケスナック化しいていくなかにあって意地でもカラオケなんておかない!とがんばってJAZZを中心に流していた。

 夕方5時ぐらいから深夜12時まで営業をしていたが、開店直後の時間帯はまだお客さんもいなくて自由に店の中に入ったりしていた。
 その日店内では子供ながらにリズミカルでリアルな臨場感のあるJAZZが流れていた。太鼓の音はアフリカの民族楽器であるコンガで、コンガのリズムに合わせてレッドガーランドのピアノが呼応する名盤だった。
 聴き入っている私を見て、喜んだ父はさらにボリュームを上げてスピーカーのこの位置に立つとより臨場感がある、まるであのあたりでコンガを叩いているようだろうと自慢げに私に説明した。

 当時このレコードは廃盤だったのか?名録音だがもう入手できないというようなニュアンスで当時話していたがその後のCD時代の到来でなんなく昔の名盤が次々と買えるようになった。
 このCDも、そんなある日偶然近所で見つけたのである。
出だしの「マン・ティ〜カア!」と叫び声ととともにはじまるインパクトとともに、今でもこのアルバムを聴くと、あの日の事を鮮明に思い返す事ができる。

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