「交通事故」のウソ
柳原三佳著
宝島社新書680円

読み終えたあと、いままで私が思い描いていた事故処理の警察の公平で公正な処置や科学的な判断。あるいは加害者の誠意や保険会社の支払い、あるいは刑事裁判の正しい裁き等、漠然と思い描いていた事が全て幻想であるということを認識しなかればならなかった。驚きというよりはむしろ戦慄すら覚える内容だ。 私はこの本を多くのハーレー乗りとその家族に読んでほしいと感じた。

 内容は実際にあった事故例で、警察の事実誤認、平気でウソをつく加害者、被害者の進路捏造、時差式信号機の恐るべき欠陥。あるいはマスコミの誤報による被害者家族の2次的被害や保険会社の払い渋り等恐るべき事実が次々と紹介されていく。

 著者は、事故後被害者が行うべきことは、事故の状況証拠の確保をすべきと強く述べている。警察の公正さに期待する他力依存ではなく自らが衝突現場の写真、破片、スリップ痕、追突した場所を判断できるいろいろな角度からの写真(背景や建物を入れて位置関係をわかりやすく)あるいは衝突したカ所の車の位置や高さを複数の写真で撮影し、被害者のヘルメットや衣類、衣類に付着したタイヤ痕等を裁判が終了するまで大切に保管すべきだと述べている。これらの貴重な証拠は2度と手に入らない被害者なきあと対等に対抗できる唯一の手段であると。

「人は嘘をつくけど、ものは決して嘘をつかない・・・・・。反論する術を失った被害者の代わりに事実を語ってくれるのは、事実の痕跡しかないのです。」と最後に著者は締めくくっている。

現在の日本の自動車社会人ならば是非読むべき1冊だ

柳原さんのホームページはこちら
http://www.mika-y.com

(注)ホームページへのリンクと内容の紹介については事前に著者の許可を得ています。


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