静かな帝塚山
ライカに向いている撮影シーンをふと考えた時に、浮かぶのが大阪の帝塚山周辺です。
良く晴れた秋の日の午後。特になんの用もなく天王寺から路面電車に乗る。帝塚山周辺で意味もなく下車。
てくてく歩く。荷物といえばよく使い込んだレンジファインダーにフィルムが1本。途中静かな住宅街にある公園を抜けて前の酒屋で缶ビールを1本。ほろ酔い気分で街角のスナップを1枚。このシャッターをチッと押す瞬間こそがライカでよかったと思う瞬間。もし関東なら同じような日に江の電に乗って極楽寺で下車、のんびり歩きながら海岸線までたどりつき人の気配が少ない秋の海岸線を一枚。
こんなシーンにライカはばっちりではないでしょうか?まさに至福の時間です。露出を決め、ピントを会わせ、被写界深度を考えてじっくりと撮影。こんなゆとりのある時間に意味のない写真をとる瞬間こそライカだと思います。
もしこれが1眼レフのオートフォーカスや電気じかけのコンパクトカメラでウウイーンンピ、ペレ、ピーなどと電子音をたてつつ写真をとっても違いがあります。商業ベースで考えると、露出やその他で失敗率も高いし、本体の値段もレンズも高いライカですが、趣味の友としてはかなり長く、一生ものでつき合えるカメラだと思います。 |